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  • 2022.10.14 Friday
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social studies 社会科の言葉 カルデラ・カルスト地形


火山活動や大地の変動でできた特殊な地形で、地理用語として知っておかないといけないものに、火山活動によってできたカルデラと、石灰岩層が雨水などの浸食を受けてできたカルスト地形があります。


カルデラ

火山の火口付近で、火山活動によって土地が陥没し、大きなくぼ地になっているところをカルデラといいます。
火山の噴火などで溶岩や火砕流、火山灰などの火山噴出物が流出し、地下のマグマだまりに地表が陥没した「陥没カルデラ」が代表的なものです。
世界各地に存在しますが、九州熊本県の阿蘇山がもっとも有名です。

語源はスペイン語で、「釜」という意味です。
カルデラ内にできた盆地をカルデラ盆地、カルデラに水がたまった湖をカルデラ湖(神奈川県の芦ノ湖、青森県の十和田湖が有名)、カルデラのふちに残った山の部分を外輪山、カルデラの中に新たにできた火山口を中央火口丘といいます。

阿蘇山は世界最大規模の面積を持つカルデラであり、カルデラ盆地の中に農地や集落があります。
観光地として多くの人が訪れますが、広大な面積を活用してカルデラ内で牛の放牧がおこなわれています。


カルスト地形

水に溶けやすい石灰岩などの岩石が、雨水や地下水の浸食を受けて解けてできた特殊な地形をカルスト地形、カルスト地形の台地をカルスト台地といいます。
日本では、山口県の秋吉台や福岡県の平尾台が有名です。

旧ユーゴスラビアから独立国となった中央ヨーロッパのスロベニアの「クラス」地方が語源だそうです。

地表の岩石の溶解によって、地表にはドリーネと呼ばれるくぼ地や石灰岩の柱、また地下には鍾乳洞(しょうにゅうどう)と呼ばれる洞くつが見られます。

地表には奇妙な形の岩が点在し、地下には鍾乳洞や洞くつ内に地下水が流れる川などの幻想的な風景が見られるので、秋吉台や平尾台には毎年多数の観光客が訪れます。



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social studies 社会科の言葉 シラス台地・関東ローム層・泥炭地


わが国の主食は米であり、古来より稲作に向いた土地が農業が盛んで豊かな土地とみなされてきました。
人々が苦労して開墾した、稲作に向かない、農業に適さなかった土地として有名なものに、南九州のシラス台地と、関東平野の関東ローム層、北海道石狩平野の泥炭地があります。


シラス台地

南九州の鹿児島県から宮崎県南部に広がる火砕流や火山灰などの火山噴出物でできた台地の層をシラス台地といいます。九州南部は、桜島や霧島山など、今でも活発に活動をしている火山の多い土地です。

シラス台地の語源は、白い砂のことをあらわす語「しらす」だとされています(時代劇で奉行の取調べで罪人が座らされる「おしらす」と同義)。

雨水がすぐに地中にしみこんでしまって保水できない、地下水の圧力が弱く井戸を掘ってもくみ上げることができない、大雨でがけ崩れを起こしやすいなどの特徴があり、農業、特に稲作には不向きな土地の代表的なものでした。

安土桃山時代から江戸時代にかけて、稲ほど水を必要としないサツマイモの栽培が進み、大豆やアブラナもさかんに栽培されるようになりました。
現在はダムの建設で農業用水の確保もできるようになり、笠野原台地などで、、果物、花、タバコなどの栽培がおこなわれ、牛、豚、鶏の畜産も北海道についで生産額の多い土地になっています。


関東ローム層

関東地方のほぼ全域をおおっている、富士山や浅間山の噴火によって広く拡散した火山灰が粘土化した土壌によってできた地層を関東ローム層といいます。

ロームとは粘土分の多い粘り気の強い土壌をさす英語です。粘土の含有率が25〜40%のものを地質学上の用語でロームといいます。
関東ローム層は、火山灰が堆積し、火山灰に含まれていた金属分が酸化されて粘土となった、いわゆる赤土によってできているのが特徴です。

高台や台地を構成しているので農業用水の確保が難しいこと、火山灰でできた土壌であることから植物の生育に必要な栄養分をあまりふくまないことなどから、農業、特に稲作には向かない土地でした。

そのため現在でも畑作がさかんで、群馬県キャベツきゅうり、こんにゃくいも、栃木県いちご、かんぴょう、茨城県メロン、はくさい、千葉県らっかせいねぎ、埼玉県はブロッコリーなどの日本有数の産地となっています。


泥炭地

低い土地にある湿地で、植物が低温のままで十分腐らないまま炭化したものを泥炭(ピート)、泥炭を多く含んだ土地を泥炭地といいます。
わが国では北海道の石狩平野やサロベツ原野が有名です。

土地が非常に軟弱であるために、農地として造成するのが難しい土地が多く、石狩平野は特に、明治政府が北海道で畑作と畜産を奨励する政策を採用したこともあり、稲作の割合が少ない地域でした。

土地改良や客土(農業に向かない土地に別の場所から土を持ってきて土壌を改良すること)によって、現在では石狩平野は日本有数のの生産地になっています。


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social studies 社会科の言葉 砂浜海岸・リアス式海岸・フィヨルド


地図を見たとき、出入りのない直線的な海岸線と出入りの激しい複雑な海岸線の2つがあることがわかります。

直線的な海岸線の代表的なものが砂浜海岸、出入りの激しい海岸線の代表的なものが日本地理ではリアス式海岸、世界地理ではフィヨルドです。


砂浜海岸

土地が隆起し、そのために海水面が下がった海岸(離水海岸)の代表的なものが砂浜海岸です。対義語は岩石海岸で、砂浜海岸は「浜(はま)」と呼ばれます。
川のはたらき、海の波のはたらきでできた砂が海岸線をかたちづくっています。

日本地理では千葉県東部の房総半島にある九十九里浜(くじゅうくりはま)がもっとも有名な砂浜海岸です。

砂浜海岸の海は遠浅(とおあさ)であり、水深が浅いので大型船舶が岸近くに近づけません。

そのため、例えば、鹿島灘に面した砂浜海岸にある茨城県の鹿島臨海工業地域は、掘り込み式の工業港である鹿島港をつくって、そのまわりに工場を建設しました。
(日本地理で、掘り込み式の港として出題されるのは鹿島と北海道の苫小牧の2つです。)


リアス式海岸

土地が沈降し、そのため海面が上昇した海岸(沈水海岸)の一つがリアス式海岸です。
山の間に海が入り込んだ形になりますから、出たり入ったりの複雑な海岸線をもち、海は海岸から急に深くなっていきます。平坦な遠浅の「浜」に対して、「磯(いそ)」と呼ばれます。

スペイン北西部のガリシア地方に出入りの激しい入り江が多く、スペイン語で入り江のことをリアということから、ドイツの地理学者がリアス式海岸の呼称を初めてもちいました。
アメリカの地理学者が、沈水海岸を、河川の浸食によって谷ができたリアス式海岸と、氷河の侵食で谷ができたフィヨルドに分けて呼ぶことを提唱し、2つを区別するようになりました。

日本地理では、おもなリアス式海岸として5つが有名です。

東北地方の岩手県から宮城県にかけての三陸海岸、福井県の若狭湾、三重県の志摩半島、愛媛県と大分県をはさんだ宇和海の沿岸、長崎県の北西部、以上の5つです。

リアス式海岸

リアス式海岸は入り江が多く、また海岸線から水深が急に深くなっているので港に向いた地形です。

三陸海岸の沿岸には釜石、気仙沼(けせんぬま)、石巻(いしのまき)などの漁港が多く、寒流と暖流が出会う潮目(しおめ)が近いこともあって漁業が盛んです。また、湾や入り江を利用してホタテ貝やかき、わかめなどの養殖も行われています。

三重県の志摩半島は、入り江を利用して英虞(あご)湾や的矢(まとや)湾で真珠の養殖が盛んです。

若狭湾は、地盤が安定しているので、わが国で最も原子力発電所が多い土地になっています。

愛媛県の宇和海沿岸部は、山の斜面を利用したみかんの栽培が盛んです。

長崎県は大陸棚が広がる東シナ海を漁場とした漁業が盛んです。


フィヨルド

土地が沈降し、そのため海面が上昇した海岸(沈水海岸)のうち、河川ではなくて氷河の浸食によってできた海岸の地形がフィヨルドです。

リアス式海岸と構造は似ていますが、谷が氷河にけずられてできた点が異なります。

ノルウェー、アメリカ合衆国のアラスカ、南米のチリなどに存在する地形ですが、スカンジナビア半島の西側にあるノルウェーのフィヨルドが最も有名です(フィヨルドという言葉自体がノルウェー語です)。

やはり良港が多く、漁業が盛んです。



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math 超簡単 四則混合計算


数学の不得意な人ほど答えにこだわり、答えさえ合えばそれでいいではないかと思っています。
これは動物の発想ですね。
道具を使うかどうかが人と動物との違いです。動物から人になるために、道具の使い方を学ぶのが「勉強」です。

計算問題の場合、道具にあたるのは「途中の式の書き方」です。
計算問題を「正確に」「速く」解くコツは途中式を正しく書くことです。

そして、正しく途中式を書くために大切な場所は2行目です。
2行目さえ正しく書ければ、正解に導くための道具が自動的に働いて、いつでも何の苦労もなしに正解に到達します。


次の問題を、あなたならどのように途中式を書いて解いていくでしょうか。

例題1
−8+5×(−4)

私なら、こう解きます。

−8+5×(−4)
=−8+(−20)
=−28

−8+5×(−4)・・・まず、問題の、先に計算する場所下線をひきます。

=−8+(−20)・・・先頭にイコール(=)を書き、先に計算しない部分はそのままおろしてきて、最後に、先に計算する下線部の答えを書きます。

=−28・・・自動的に答えが出てきます。


書く順序を詳しく説明します。

1、問題の、先に計算する場所に下線をひく

小学校で学んだように、+−よりは×÷が先、( )があるときは( )が先であることを確認して、下線を引いておきます。

2、(1)先頭にイコール(=)を書き、(2)先に計算しない部分はそのままおろし、(3)先に計算する下線部の答えを書く

小学生と違って、=は必ず行の先頭に書きます。
これができて初めて中学生、問題の横に=を書く人は小学生、まったく=を書かない人(数学の苦手な人はほぼ100%、=を書きません)は動物です。

先に計算しない部分をそのまま下におろしてきて書く、これが2行目で最も大事なことです。これができるようになれば、正解率は飛躍的に高まります。

最後に、下線を引いた部分の答えを式に書き込みます。

このとき注意することが一つ、数学では+−×÷を2つ続けることはできません。例えば、3×−4などという書き方は反則です。
ではどうするか。
うしろを( )に入れます。
3×(−4)と書くのが絶対に守らないといけないルールです。

3、自動的に正解が出てきます。


まとめると、
1、下線
2、「」+「そのままおろす」+「下線部の答え
3、正解

となります。


例題2
(−9)×4−(−54)÷(−6)



(−9)×4(−54)÷(−6)・・・下線
=−36−(+9)・・・「=」+「−をそのままおろす」+「下線部の答え」
=−36−9
=−45・・・正解


例題3
(−5)×(−3+7)



(−5)×(−3+7)・・・下線
=(−5)×(+4)・・・「=」+「(−5)×をそのままおろす」+「下線部の答え」
=−20・・・正解


例題4
12−(9−7)×(−2)



12−(9−7)×(−2)・・・下線
=12−(−4)・・・「=」+「12−をそのままおろす」+「下線部の答え」
=12+4
=16・・・正解


累乗があるとき

累乗があるときは、必ず累乗の部分を先にします。
このとき、累乗の部分に線を引いて、先に累乗の部分の答えだけを上か下に書いておくやり方をおすすめします。

このとき、累乗の決まりである、
(−3)^2=(−3)×(−3)=+9
(−3^2)=−3×3=−9
累乗の基本

を忘れないように。



例題5
5−2×(−3)^2     

例題3


5−2×(−3)^2・・・累乗に下線、下に累乗の部分の答えの9
____         ____
=5−2×9・・・下線
=5−18・・・「=」+「5−をそのままおろす」+「下線部の答え」
=−13・・・正解


例題6
(8−28)÷(−5)−2^2



(8−28)÷(−5)−2^2・・・累乗に下線、下に累乗の部分の答えの4
________ _
(8−28)÷(−5)−4・・・下線
=4−4・・・「=」+「−4をそのままおろす」+「下線部の答え」
=0・・・正解


四則混合計算のコツ

1、問題の、先に計算する場所に下線をひく

2、
(1)先頭にイコール(=)を書き、
(2)先に計算しない部分はそのままおろし、
(3)先に計算する下線部の答えを書く

3、自動的に正解が出てくる



science 速さ・平均の速さ・瞬間の速さ


「速さ」「平均の速さ」という言葉は、小学6年生の算数と、中学3年の理科の2ヶ所で出てきます(「瞬間の速さ」は中学理科でしか出てきません)。
この稿では、中学3年理科の『運動』の単元で出てくる「速さ」を取り上げます(小学校で学ぶ「速さ」も同じものですが、説明が小学生にはややわかりにくいかもしれません)。


速さ

世の中には、見ただけですぐにわかるものと、ぼんやりとはわかるものの計算をしないと正確にはわからないものとの2種類があります。

わかりやすい例は、長さと面積です。
長さは、定規やものさしをあてただけですぐに正しい数値を求められます。
面積は、正しい値を求めようと思えば、例えば長方形だと縦の長さと横の長さを求めた上で、縦×横の計算をしないと求められません。

速さは、後者と同じで、計算をしないと求められない値です。

面積の式、縦×横を知らない人、難しいと思う人は誰もいません。

同じように、速さを求めようと思ったら、
速さ移動距離÷移動するのにかかった時間
の式を、理屈抜きでまず覚える、
これが速さの問題を解くときの出発点です。

公式が長すぎると思う人は、
速さ距離÷時間
と覚えておけば、それで十分です。


余談:「理屈抜き」で覚えないといけない理由は、速さも面積と同様、「そう決めた」だけであって、そこに理屈はないから、です。
速さという概念があったほうが便利だ、では、距離÷時間を速さとしたら一番使いやすいのではないかと、「そう決めた」だけですから、なぜ「速さ=距離÷時間」なのかを考えてもあまり意味がありません。



次に、理科の公式で重要な単位です。

距離には、km、m、cmの3種類があり、時間には時間、分、秒の3種類があるので、単位はkm/時、km/分、km/秒と、m/時、m/分、m/秒と、cm/時、cm/分、cm/秒の9種類があることになります。

他の公式だと、単位は原則として一つです(例えば、圧力の単位はN/平方mだけを通常は使います)。
しかし、速さの単位だけは、上の9つのどれを使ってもかまいません。
計算の過程をそのまま反映させたらよいだけです。
例えば、ジェット機が2秒で0.4km進んだとすると、速さを求める式は0.4km÷2であり、答の単位は式の単位をそのまま使って0.2km/秒です。

(問題で、解答の単位を指定してあるときは別です。そのときの解き方は別稿で説明します。)

まとめます。

(1)速さの問題を解くときは、速さ=距離÷時間の式を覚えて、常にこの式にあてはめることだけを考える。

(2)速さとは何かと聞かれたときも、距離を時間でわったものですと答えればよい。

(3)速さの単位は、計算で使った距離と時間の単位をそのまま使えばよい(例えばm÷秒であればm/秒)。



「速さ」と「平均の速さ」と「瞬間の速さ」

どの教科書やテキストにも、
速さ」とは「物体が一定時間に移動する距離である」、
平均の速さ」とは「物体が同じ速さで動き続けたと考えたときの速さである」、
瞬間の速さ」とは「時間間隔をごく短くしたときの平均の速さである」、
と書かれています。

正直、さっぱりわかりませんね。

信号も何もないまっすぐな道路を、スピードを変えないで自動車で進んだとします。
100kmの距離を2時間で通り過ぎたら、速さは、距離÷時間の公式から100÷2=50km/時です。
このときだけは、「速さ」と「平均の速さ」と「瞬間の速さ」の3つがすべて同じで、一致します。

ところが、「スピードを変えないで」自動車を進ませることなど、実際には不可能です。
止まっていた自動車がだんだんスピードを上げて最高速度になり、スピードをあげたり落としたりしながらやがて減速して終点で止まる、というのが現実の姿です。

数学とちがって、理科では現実に運動する物体を対象とします。

だから、「速さ」以外に、「平均の速さ」と「瞬間の速さ」という言葉が必要になってきます。


平均の速さ

いろいろスピードを変えたけれども、最終的には100kmの距離を2時間で進んだわけだから、途中の速さの変化は一切無視して、速さを50km/だと考えようというのが「平均の速さ」です。

この「平均」は、算数の「平均」とは意味が違います。
ある地点では時速100kmで走っていて、次の地点では50kmで走っていたとして、速さは個数ではないので(100+50)÷2=75とはなりません。
進んだ距離によって、「平均の速さ」を表す数値はすべて違ってきます。

簡単に言うと、「平均の速さ」というとき、「平均」の語は、「途中の速さの変化は無視しよう」と言っているだけで、計算上は何の意味もありません。
他に言葉がないから「平均」と言っているだけで、単に「速さ」だと思ってください。


瞬間の速さ

目の前を自動車がすごいスピードで通過したとします。
そのとき、自動車のスピードメーターが90kmを表示していたとしたら、その90kmが、目の前を自動車が通過した瞬間の「瞬間の速さ」です。

ところで、自動車の外に立っている私がその自動車の「瞬間の速さ」を知りたいと思ったら、どうすればよいでしょうか?

目の前の1mなら1mの距離を、自動車が0.04秒で通過したと測定して、速さ=距離÷時間の公式をもちいて1÷0.04=25m/秒。時速になおして、25×60×60=90000m/時=90km/時とするしか方法はありません。

しかし、「瞬間の速さ」といいながら、考えてみればこの場合の時速90kmは真の意味の「瞬間の速さ」ではありません。
0.02秒ときわめて短時間ですが、その間でも自動車の速さは変化している可能性が高い。
この90km/時という速さは、速さが変化しているかもしれない0.02秒間の「平均の速さ」でしかありません。

いくら測定時間を短くしようが、私たちは「平均の速さ」でしか「瞬間の速さ」を知ることはできないのです。


「速さ」と「平均の速さ」と「瞬間の速さ」、相互の関係

以上の考察からわかるように、理科で速さを表す3つの言葉、「速さ」「平均の速さ」「瞬間の速さ」は、別物ではありません。
実は同じものです。

現実の運動する物体の速さは刻々と変化しています。

そのことを最初から一切考慮にいれないときに使う言葉が「速さ」です。

刻々と変化することに注目して、注目した上でそれを横において、どれだけの距離をだれだけの時間で移動したかを表そうとする言葉が「平均の速さ」です。

刻々と変化している速さのうち、できるだけ短い時間を取り上げて、そのときの「速さ」を表す言葉が「瞬間の速さ」です。


実際に問題を解くときは

言葉は違っても、同じ式である、距離÷時間で求められるものが「速さ」「平均の速さ」「瞬間の速さ」ですから、実際に問題を解くときは「平均の」や「瞬間の」という言葉は無視していいのです。

どの言葉が問題で使われていようと、常に「距離÷時間」にしぼって、「距離÷時間」の式だけを使って「速さ」求めたらよいということを知っていたら、全然悩まずに問題を解くことができます。


homeroom 大阪府の進学指導特色校・文理学科


来春、平成23年度入試から、大阪府公立高校入試で注目すべき改変がおこなわれます。
要点は3つ、進学指導特色校文理学科)の設置、普通科総合選択制高校の後期試験への移動、大阪府教育センター附属研究学校(仮称:現大和川高校)の設置です。

最もインパクトの大きい、進学指導特色校(文理学科)についてまとめてみました。

進学指導特色校(文理学科)とは

橋下大阪府知事が主導する改革の一環として、公立高校のうち上位進学校10校を進学指導特色校(文理学科)に指定し(ちまたでは公立トップ10などと略称されています)、府内全域から成績優秀者を集めて大学進学実績を競わせるものです。

大阪府教育委員会の発表内容

(1)10校間の切磋琢磨ときめ細かな進学サポートを目的とする。

(2)定員の半数を文理学科とし(半数は従前通りの普通科)、文理学科1学年4クラス160名は、前期選抜により府内全域から生徒を募集する。

(3)実施対象校は第1学区の北野・豊中・茨木、第2学区の大手前・四条畷、第3学区の高津・天王寺・生野、第4学区の三国丘・岸和田の10高校。

(4)前期入試(2月23日)で選抜し、試験問題は文理学科のみの独自問題
入試の配点は国語100点+小論文20点数学120点英語120点360点満点。
調査書の配点は3教科1.5倍、理社3倍、実技教科1.5倍で165点満点。
学力検査と調査書の比率は7:3で、普通科に比べ学力検査を重視。

見通しと問題点

(1)10校指定の意味

現在大阪府内では、理数科(定員80名)のある大手前高校、天王寺高校の2校が最難関校です。
世間の噂では、「北野高校出身の橋下知事が、北野の大手前・天王寺超えを意図して企てた」などと言われています(あくまで世間の噂です)。

私がちょっとだけ心配しているのは、10校に入らなかった2番手、3番手校の先生たちの「やる気喪失」です。
このレベルの高校に進む子たちは素直で努力家で、ほんとに『いい子』が多いのに・・・。
この子たちを伸ばしきれなかったら、あまりにも、もったいない。
10校だけでなくて、どこの高校の子もみんなが頑張れるような政策を!というのは夢物語なんでしょうかね。

(2)4クラス160人、前期試験の意味

例えば、今春の高津高校の偏差値は66でした。来春前期試験の文理学科入試における偏差値は、府内全域から「だめもと」で受験する生徒も含めて相当な高倍率になるでしょうから、2〜3ポイント上昇するのではないかと予想します。

ところが学年全体のクラス数は8クラス320人ですから、残りの160人は普通科で、後期試験での選抜になります。
こちらは「後がない入試」なので、受験生も確実に合格できる高校を受験するはずです(10校の後期入試の募集定員は160名、10校以外の募集定員は倍の320人であり、前期に文理学科を受験し不合格になった受験生のうちの相当数は、確実な合格を求めて、10校以外に流出する可能性が高い)。そうなると、前期とは比較にならないくらいに低倍率の入試となってしまいます。
後期試験の偏差値は、今春の入試と比較してよくて現状維持、下手をすると1〜2ポイント低下するのではないでしょうか。

同じ高校の中に、山の形をした正規分布ではない、ふたこぶらくだ型の成績分布の生徒が存在することになるわけです。

文理学科と普通科で先生も完全に分離されるのであれば、それはそれで普通科の子たちは差別されていると感じるでしょうし、同じ先生が教えるのであれば普通科の授業で嫌味を言ったりなんてことが予想されますし、いろいろな弊害が予想されます。

(3)入試科目と配点の意味

大阪府の入試問題の特徴として、国語はほとんど差がつきません。
そうすると、小論文の20点が大きな意味を持ってきます。

小論文ではない、いわゆる作文を書いてしまうとほとんど0点です(現在小論文を入試で課している総合学科の先生がそうおっしゃっています)。
ということは、しっかりした小論文対策が必要になってくるわけです。

英語も、前期試験を受験するようなレベルの子たちだと、ほとんど差がつきません。
その分、英語が多少でも苦手な子は、早々と合格圏外にはじき出されてしまう危険性が高くなります。

結局、合否は数学で決まるというところに落ち着きそうです。

ところが、ちょっと問題が易しいと、このレベルの子たちのほとんどは満点120点中の110点前後に集中してしまいますし、少しでも難しすぎると今度は確実に解ける問題を解いた結果の90点くらいに収斂してしまって、いずれにしても、高校の要望に反して、比率が低かったはずの調査書、内申で決まるという可能性も残ってしまいます。

確実に合格するための対策としては、数学を早めに仕上げて超得意科目にしておくことと、ずば抜けた内申を持って入試に臨むことの2つが肝要だといえると思います。

結論

塾としては、塾内の「よくできる子」を確実に文理学科に合格させる力が塾に備わっているかどうかが問われるようになります。

そのこと自体は、塾の教育力を高める方向に働きますから、塾としては大阪府の今回の改革は歓迎すべきものです。

しかし、塾の人間ではなくて一人の大阪府民として考えたときには、本当にこれでよいのかという危惧の念をぬぐいきれません。

10校の競争をうたうのはよいのですが、最初から10校以外の高校にハンデを背負わせるような競争、10校の中でも文理学科に属さない生徒のやる気をそぐような競争は、真の競争とはいえません。

今の日本にありがちな、平等な競争であるように見えて実は最初から優劣がついている不公平な競争にならないようにと、心から願うばかりです。


(とは言うものの、どんな制度になろうと子どもたちは自分で跳ね返して伸びていく力を秘めています。頑張れ!大阪の子どもたち!)


social studies 少子化・少子高齢化・高齢化社会・高齢社会


何気なく使っていながら、まぎらわしい、あるいは区別のはっきりしない言葉を、一度きちんと調べておこうという企画です。

題名にあげた、少子化少子高齢化高齢化社会高齢社会の意味を探る前に、まず、「子ども」と「高齢者」の範囲をはっきりさせておかないといけません。


子ども

子どもとは満18歳未満の人のことです。
1989年第44回国連総会で採択された「児童の権利に関する条約子どもの権利条約)」の定義を、一般に採用しています。

ただし、法律上は、子どもとされる年齢の範囲はばらばらです。

選挙権については、公職選挙法により20歳から選挙権を持つので、19歳までは子どもです。
また、結婚できる年齢は民法で男子は18歳、女子は16歳と決まっていますから、それまでは子どもなので結婚できません。
少年法では14歳から刑事処分が可能になるので、13歳までが罪を犯しても刑事罰を科せられない子どもだということになります。



高齢者

高齢者とは満65歳以上の人のことをいいます。
国連の世界保健機関(WHO) の定義を一般に採用しているようです。

高齢により働けなくなった人(定年退職者)や、高齢により働けなくなったことを理由に年金を受け取る資格ができた人を高齢者と考えることもできます。

わが国では、高年齢者雇用安定法で定年退職年齢を65歳に引き上げることを奨励しています(現状は60歳定年制が多い)。
また、年金(いわゆる老齢年金のこと、国民年金厚生年金など)は65歳から受け取ることができる制度に移行しました(これまでは厚生年金は60歳から受け取ることができていました)。



では、題名にあげた言葉の定義を述べていきます。


少子化

出生率(しゅっしょうりつ)の低下で、総人口に占める18歳未満の子どもの人口の割合が低下すること。


少子高齢化

出生率の低下と平均寿命の伸びが原因で、人口に占める65歳以上の高齢者の割合が増大し、18歳未満の子どもの数が65歳以上の高齢者よりも少なくなる現象をいいます。

少子化高齢化を組み合わせた慣用表現で、辞書に「少子化」「高齢化」は見出し語としてのっていますが、「少子高齢化」ではのっていないことのほうが多いようです。


高齢化社会

高齢化率(65歳以上の人口が総人口に占める割合)が7%をこえて、さらに増加の傾向にある社会のこと。

1956年の国際連合の報告書が、当時の欧米諸国の基準をもとに、65歳以上の人口が7%をこえた社会を「高齢化した」社会と定義したことから、この用語を用いるようになったとされています。


高齢社会

高齢化社会が進んで、高齢者の総人口に対する割合が14%以上になった社会を高齢社会といいます。

また、高齢化率が14%〜21%の社会を高齢社会と呼び、さらに21%以上になった社会を超高齢社会ということがあります。


わが国は、1970年高齢化社会に、1994年高齢社会に、2007年超高齢社会になりました。


余談

国語の作文などでこれらの語を用いるときには、言葉の定義まで厳密に気にかける必要はありません。

しかし、社会科やあるいは小論文でこれらの言葉を使用するときは、上に述べた定義や数値を知った上で使いこなすことが求められます。

赤字や太字の部分は覚えておいたほうがよいでしょう。


English 中学英語のまとめ(発展2) 会話部分の表し方(話法)


暗記すべき英文


(1)彼は私に「僕は高校生だ。」と言った。
He said to me, "I am a high school student."

(2)彼は私に彼は高校生だと言った。
He  told me that he was a high school student.

(3)彼女は私に「あなたは何をしているのか」と言った。
She said to me, "What are you doing?"

(4)彼女は私に私が何をしているのかを尋ねた。
She asked me what I was doing.

(5)母は私に「7時までに宿題を終えなさい。」と言った。
My mother said to me, "Finish your homework by seven."

(6)母は私に7時までに宿題を終えるように言った。
My mother told me to finish my homework by seven.


会話部分の表し方(話法)

会話部分を英文で表すのに2つの方法があります。

1つは、日本語の「 」を使う方法。(直接話法)
英語では〜say to …“ ” と、クォーテーションマーク(引用符)を使います。

もう一つは、“ ” を使わない方法。(間接話法)
〜tell … (that) ・・・と、後ろの部分に文を引用します。

I said to my mother, "I will come back by five."(私は母に「5時までには帰ってくる。」と言った。)
=I told my mother that I would come back by five.(私は母に5時までには帰るつもりだと言った。)


書き換えるときに注意すること

直接話法の文、He said to me, "I am a high school student."を、間接話法の文に書き換えるとき、

(1)say toをtellにかえます。このとき、コンマ(,)や” ”をとって、「〜と」にあたる接続詞thatを使います(接続詞のthatは省略するこもできます)。

(2)彼の発した言葉は「僕は高校生」でしたが、私の立場からすると「彼は高校生」になるので、代名詞Iをheにかえます。

(3)
"I am 〜."は現在形の独立の文ですが、that〜はHe  told me 〜の文に入り込んだ節ですから、『時制の一致』により動詞の時制を過去形にそろえないといけません(時制の一致についてはこちらを参照)。
be動詞のamを過去形のwasにします。

→He  told me (that) he was a high school student.

つまり、"I am a high school student."は、彼の発した言葉そのものであるのに対し、(that) he was a high school student.は、私の立場から彼について述べたものだから、今の私から見た関係に動詞も代名詞もかえないといけないということです。


会話の内容が疑問文のとき

She said to me, "What are you doing?"の文を間接話法に書き換えてみましょう。

→She asked me what I was doing.

(1)動詞のsaid toを、「尋ねた」わけだから動詞askにかえます。

(2)疑問詞に導かれた節になるので、間接疑問文の語順である「疑問詞+主語+動詞〜」に、語順を入れかえます(間接疑問文についてはここを参照)。

(3)代名詞をyou→Iに、時制の一致から動詞をare→wasにかえます。


会話の部分が命令文のとき

My mother said to me, "Finish your homework by seven."の文を間接話法に書き換えてみましょう。

My mother told me to finish my homework by seven.

(1)動詞のsaid toをtoldにかえます。

(2)「・・・に〜するように言う」の文である、tell+人+to〜の形にします(tell+人+to〜についてはこちらを参照)。

(3)母からみたyour homeworkを、私からみたmy homeworkにかえます。



English 中学英語のまとめ(発展1) 時制の一致


暗記すべき英文

(1)私は彼がみんなに親切であることを知っている
I know that he is kind to everyone.

(2)私は彼がみんなに親切であることを知っていた
I knew that he was kind to everyone.

(3)私は彼が(以前は)みんなに親切だったことを知っていた。(高校で学ぶ文)
I knew that he had been kind to everyone.(had beenは高校で学ぶ過去完了形)


時制の一致

「私は『彼は若い』と思う。」という文を考えてみます。

I think that he is young.

私が思うのも今現在、彼が若いのも今現在ですから、動詞thinkとisがともに現在形であることには何の違和感もありません。


「私は『彼は若い』と思った。」という文だとどうでしょう。

私が思ったのも過去のある時点、彼が若かったのも過去のある時点です(今の彼はひょっとするともうoldかもしれません)から、I thought that he was young. となります。

このとき日本語では、「私は『彼は若い』と思った。」というふうに、『彼は若い』と現在形のような訳し方をしますが、日本語に関係なく、英語では過去形のwasです。

このように、日本語の訳に関係なく、「文の動詞が過去形であれば、その文の中に入りこんだ節の動詞も過去形にして一致させないといけない」という決まりのことを、時制の一致といいます。

過去のある時点で「私は思った」のであるし、その同じ時点で「彼は若かった」のだから、動詞も同じ過去形にしないといけないわけです。

(「私は『(いまは歳をとったが以前の)彼は若かった』と思った。」という英文のとき、つまり、彼が若かったのは、私が思った時点より、さらに前の過去であったという場合は、過去完了形という、高校で習う動詞の形を使います。I thought that he had been young.)


助動詞と時制の一致

助動詞をふくむ英文の場合も、動詞と同様に助動詞の時制を過去形に一致させます。

I know that he can't speak English.(私は彼が英語を話せないことを知っている。)

I knew that he couldn't speak English.(私は彼が英語を話せないことを知っていた。)

助動詞がwillであれば、過去形のwouldにかえて、一致させます。


時制の一致が成り立たないようにみえる場合

I knew that the earth goes around the sun.(私は地球が太陽のまわりを回っていることを知っていた。)

「私が知っていた」のは過去のある時点ですが、「地球が太陽のまわりを回っている」ことが今も変わらない事実であることははっきりしています。
このような事例では、過去形にはしません。現在形のgoesが正しい英文です。



English 中学英語のまとめ(26) 付加疑問


暗記すべき英文


(1)あの女性たちは美しいですね。
Those woman are beautiful, aren't they?

(2)彼は英語を上手に話しますね。
He speaks English well, doesn't he?

(3)あなたの兄はギターをひくことができましたね。
Your brother could play the guitar, couldn't he?

(4)ジェインは辞書を使いませんでしたね。
Jane didn't use her dictionary, did she?

(5)公園へ行きましょうね。
Let's go to the park, shall we?


付加疑問文

日本語の「〜ですね」にあたる、軽く同意を求めたり念をおしたりする言い方が付加疑問文です。
意味は「〜ね」と軽いのですが、疑問文ですから文末には?(クエスチョン・マーク)が必要です。

be動詞をふくむMike is a student.(マイクは学生です。)を付加疑問文にしてみましょう。

付加疑問文にするときは、(1)肯定文は逆の否定文にする、(2)「主語+動詞」の部分の語順を逆にする、(3)もとの文の主語を代名詞にかえる、の3つをおこないます。

(1)Mike is〜を否定文のisn'tにする。
(2)Mike isの語順を逆のisn't+主語にする。
(3)主語のMikeを代名詞のheにかえる。

以上より、Mike is a student, isn't he?(マイクは学生ですね。)となります。

肯定否定を逆、語順を逆と、2つの逆をおこなうのと、代名詞にかえるのがコツです。

Mike played baseball.→Mike played baseball, didn't he?(一般動詞の英文では、don't〜, doesn't〜, didn't〜になります。)

Mike will play baseball.→Mike will play baseball, won't he?(助動詞をふくむ英文では、won't〜, can't〜・・・になります。)

You have been busy.→You have been busy, haven't you.(現在完了形では、haven't〜, hasn't〜になります。)


否定文の付加疑問文

(1)肯定否定を逆に、(2)語順を逆に、(3)主語を代名詞に、の3原則はかわりません。

Mike didn't play baseball.→Mike didn't play baseball, did he?


特殊な付加疑問文

普通の命令文、Let'sで始まる命令文は言い方が決まっています。

Study hard.→Study hard, will you?

Let's dance.→Let's dance, shall we?



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