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  • 2022.10.14 Friday
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math 「単位量あたりの大きさ」を求める問題


文章題が弱い最近の子どもたち。
今、小6の子が習っている『単位量あたりの大きさ』も、子どもたちがてこずる単元です。


まず、用語でつまずく

てこずる一つ目の理由は用語です。
子どもにとって、「単位量」は初めて目にする語であり、「〜あたり」も、今の子が日常生活で使う言葉ではありません。
問題の説明に入る前に、単位量の語が示す内容、〜あたりの意味を解説しなければならない辛さがあります。

余談:私が一番なんとかしてほしい語は、小学3年生で習うリットルの単元名、「かさ」です。いっそのこと容積とでも名づけてくれたほうがどれだけわかりやすいことか。

言葉や概念の説明をひとしきりした後、問題の説明に入ります。


単位量あたりの大きさを求める

例題:ガソリン10リットルで20km走る自動車がある。1リットルあたり何km走ることができるか?また、1km走るのに何リットルのガソリンを使うか?

単位量の意味、〜あたりの考え方をいろいろな角度から説明しても、説明に納得してもらえませんし、なかなかうまく解けるようにはなりません。
で、結局、1ページほど問題と悪戦苦闘させた後、「難しいね、実は、こんな考え方もあるんだけど…」ということで次のようなやり方を提案します。

(教え方)式を立てるとき、求めたい答えの単位と同じ単位をもつ数量を、式の前に持っていきなさい。そして式の後(うしろ)に「〜あたり」がついたほうの数値を入れなさい。

1リットルあたり何km走るか?だと、kmを聞いているから20kmが前、〜あたりがついているリットルが後、だから20÷10=2km。
1km走るのに何リットルか?だと、リットルを尋ねているからリットルが前、kmが後、10÷20=0.5リットル。


効果

算数がそう得意でない子には、「〜あたり」のついたほうがいつも後!が、効きます。

が、子どもたちに本当に知ってほしいのは、算数では、式の前のほうの数値についた単位と答えの単位は一致するんだよ!のほうです(これは実は正確ではありません。後述します。)

この説明で、なんとか全員ができるようになります。


しかし、まだ正解ではない

(この、「できるようになります」は、式ができて、その式の答えも出てくるという意味です。問題の答えとして合っているかどうかは、また別問題です。つい油断すると、次のようなことをしてしまいます。
Aの公園は30平方mで6人の子どもが遊んでいます、Bの公園は40平方mで10人の子どもが遊んでいます。どちらの公園がこんでいますか?
式は、面積÷人数でも、人数÷面積でもどちらでもよいのですが、往々にして出てきた順番通りに面積÷人数で解く子のほうが多い。で、A30÷6=5、B40÷10=4、解答欄を見ると、数字の大きい方だからでしょう、Aと書いてある。
「式の前のほうの単位と答えの単位は一緒だよ。だから5平方m、4平方mだよね。(そうだよ!と子ども。)狭い家と広い家、どっちがこんでるの?広い家のほうがこんでるの?」と言うと、やっと、「ああ!」と間違いに気づく。算数というより国語の間違いをする子が多いのも最近目につきます。)


人口密度を求める問題

『単位量あたりの大きさ』では人口密度も学習します。

人口密度=人口÷面積の公式は全員すっと覚えます。

うちで使っている教科書準拠のワークだと、教科書と同じで、人口密度の問題には電卓マークがついています。
去年までは「電卓なんか算数ちゃうわ!塾では人間電卓でいけ!」と言って、電卓は使わせずに筆算をさせていました。今年は、架空の数字で作られた、ちゃんと割り切れる問題は筆算でさせますが、実際の地理の統計の数字を用いた、割り切れない問題は塾でも電卓を使わせるようにしました。今の子ども、電卓さえちゃんと扱えない子がいることがわかってきたからです。ところが、電卓を使っても、最初は正解率2割程度です。

例題:京都府(面積4613平方km、人口264万人)の人口密度を上から2けたの概数で求めなさい。

まず、問題中の人口の万の字を見落としてしまう(264万の万が算数で意味があるということに気づかないのかも)子が珍しくありません(というかほとんどです)。「眺めて」はいますが、ちゃんと「読んで」はいないのです。

さらに万を指摘して2640000÷4613と電卓で計算して572.295686104が表示されても、答えを見たら57人と書いている子が続出します。筆算をさせないとこうなります。

まともに説明しても一様にぽかんとしています。「君な、財布に572円持ってて、約何円持ってるかって聞かれて、約57円って答えるの?」と言うと初めてわかってくれます。

これが現代の普通の子の実態です。ゆとり世代、おそるべし。

(うちの塾の子が出来が悪いわけではありません。小学校のテストではほぼ100点をとってくる子ばかりです。昔も今も、うちの塾生の進学先は、最難関の学校からそうでない学校まで、ずらっと学区内の学校を網羅しています。今の子の縮図がうちの塾の子だと思って間違いありません。)


lounge なぜ掃除が大切なのか


私と塾と掃除

私は仕事上、困ったことが起こると、なぜか教室の掃除をしてしまいます(ぼんやりとあれこれ考えることができるので、気持ちが落ち着いてきて精神衛生によいから)。

教室の1階、男子トイレの清掃は私の担当です(私がトイレの掃除をしている間は、塾は潰れないであろうという根拠のない確信があります)。

昼間、空いた時間ができたら、教室近くの道路や空き地(もちろん所有者はいらっしゃいますから不法侵入かもしれません)に落ちたごみを拾っています(うちの塾生が落とした可能性を排除できないという理由もありますが、真の理由は、こうしている間は神様も塾を潰さないだろうという信仰みたいなものです)。

塾の方針として、授業後、担当した講師は自分の使った部屋の掃除を済ませて退出するきまりになっています(昔は汚れが目立ったとき、授業前に社員が分担して掃除をしていたのですが、いつのまにか掃除で塾の1日を終える風潮が定着してきました)。


入社時にした唯一の訓話

U先生が講師から社員になられた時、普通であれば会社の高遠な基本方針とかを社長の私が訓示したりするべきかなと、ちらっと思ったりしたんですが、わが社に基本方針とかないし、何年か一緒に仕事をしてこられた人に教えることもないし、結局私が言ったのは、「時間があれば掃除をお願いします。」だけでした。
なにか上役らしい教訓めいたことを言わなければいけない瞬間かもと思って、「掃除をしているとき、人間は謙虚になるからね。」とだけ言ったら、あとは言うことがなくなってしまいました。


上宮の校訓

大阪の伝統校に上宮高校があります。普通、学校が掲げる校訓は「質実剛健」や「文武両道」などたいそう立派なものが多いのですが、上宮の校訓の一つは「掃除」です。最初見たとき、変わった校訓だなと思ったのですが、なぜかその校訓だけで信用できそうな気がしてきました。


掃除の大切さを説明する言葉を持たなかった

このように、自分の中の優先順位として「掃除」は結構高い位置にあるのですが、なぜ掃除が大切なのか、自分では説明できる言葉を見つけられないまま(説明できる言葉を見つけられないということは『わかっていない』ということです)、長年過ごしてきました。


内田樹さんの素晴らしい説明

今、一番の売れっ子の学者さんに内田樹(うちだたつる)さんという方がいらっしゃいます(神戸女学院大学教授)。何の学者さんかよく知りませんが(ウィキペディアを見たら、思想家、エッセイスト、元フランス文学研究者、元翻訳家、大学教員と書いてある、何屋さんやねん?)、マスコミに超ひっぱりだこの有名な方であることは確かです。
私は、現在の「ものかき」の中で、この方を(この人の言説の内容を)唯一全面的に信頼、尊敬しています。

その内田さんの6月24日付けのブログのエントリ(覚えたてなのでまた使っちゃった)に、私の長年の疑問を氷解させる解答が書いてありました。発売されるやいなや一気に百万部を突破した村上春樹の『1Q84』にふれたものです(わたしはIQ84って、知能指数84の可哀相な人の話かと思っていました。Iじゃなくて1だったんですね。)

ご飯を作り、お掃除をすることの英雄性』という記事です。

その内容の引用です。

1、まず、「村上作品はどうして世界的なポピュラリティを獲得したのか」、という問いに対して、「いずれも人間にとって本質的な営み」である、「ご飯とお掃除」について書かれているからであろうと答えた。

2、文学作品は無数に存在するが、「お掃除する場面」にこれだけ長い頁数を割いた作家はほぼ絶無と言ってよい。

3、掃除をしているときに、私たちは宇宙的なエントロピーの拡大にただ一人抵抗している「秩序の守護者」なのである。けれども、この敗北することがわかっている戦いを日々戦う人なしには、私たちの生活は成り立たない。

4、精神科医は心を病んだ患者にしばしば「部屋を掃除しなさい」という実践的忠告をする。「部屋を片付けると、頭の中も片付く」ことが経験的に知られているからである。

5、橋本治さんは先般、アートマネジメントの学生たちのためにインターンシップの心得をうかがったところ、「現場に入ったら、まずゴミを拾いなさい」と即答された。「プロデューサーの仕事はゴミを拾うことです。全部が見えている人間にしかゴミは拾えないのだから」とさらに深遠な言葉を続けられた。

6、「お掃除をする人」はその非冒険的な相貌とはうらはらに、人類に課せられた「局地的に秩序を生成するためのエンドレスの努力」というシシフォス的劫罰の重要性を理解している人なのである。

(この「シシフォス的劫罰」こそ、私の言葉に訳すと「重き荷を背負いて遠き道を行く」の意味です。)

ここまで適切に掃除を語っていただくと、もはや言うべき言葉はありません。世の中には賢い人がいるものだと、深甚な敬意を抱かざるをえません。


social studies 歴史にみる、勝者になるための条件


社会科歴史の勉強をしている中2の生徒からの授業中の質問です。


大化の改新はなぜ起こったか

「先生、なぜ蘇我の蝦夷・入鹿親子は滅ぼされたんですか?」

「蘇我氏にね、土地や農民が集中して、お金持ちになってしまったんだよ。一番お金を持っている人が一番武器を買い、多くの兵隊を雇うことができるでしょう?蘇我氏もそれで競争相手の物部氏を滅ぼしたりして威張ってきたわけ。これで困ったのが大和朝廷。蘇我氏がいつのまにか朝廷より偉くなりかかった。だから滅ぼしちゃったんだよね。」


歴史の勝者は財力の所持者

「歴史上の政治的な出来事は、本当は、誰に財力があったかという観点から眺めるとわかりやすいんだけどね。豪族になびきかけていた財力を、大化の改新で朝廷が奪い返すわけ。その基礎の上で奈良時代に聖武天皇が大仏を作ったりの贅沢な事業をやっちゃうんだ。織田信長が天下をとれたのも、当時の尾張は商業と運輸の盛んな土地で財力があったから。江戸幕府を薩摩藩が倒すのも、琉球王国を通じた密貿易で稼いでいて武器を買えたからなんだ。こんなん、学校のテストじゃあ出ないことだけど、知ってると歴史の動きがわかりやすくなる。
君たちは単純に強い方が勝つと思ってるだろうけど、そうじゃないんだ。お金のある方が武器・軍隊を買えるから勝つ。政治には、誰が財力を握るかという側面が大きく影響していると思うよ。」


役人が支配を担う国

「先生、『蘇我氏は渡来系の豪族と結びつき』って教科書に書いてあるんですが、意味がわかりません。」

「当時の日本人は字も読めないし計算もできなかったから、役所の実務はほとんど渡来人が担当してたみたいだよ。で、その渡来人と最初から結びつきが強かったのが蘇我氏なんだ。渡来人グループの親玉ってところかな。他の日本人は実務の能力がないから、お役人である渡来人に徐々に富が集まり始める。その結果、親分の蘇我氏の力がどんどん強くなっていったっていう意味。
実は、江戸時代の武士も、今の世の中に当てはめると公務員、お役人なんだよね。その意味では、わが国の政治は、どの社会層がお役人になるのか、誰がお役人と強く結びつくかで決まる要素もあるみたいだね。」


白村江の戦いと天智天皇

「先生、中大兄皇子は白村江の戦いの後、天智天皇になったように教科書に書いてありますがどういうことですか?」

「ううん、中大兄皇子は大化の改新の中心人物だし白村江の戦いも実際には日本から皇子が指揮したんだろうけど、なかなか天皇にはならなかったんだよね。民主党の小沢さん、知ってるだろ?あの人を思い浮かべたらわかりやすいんだけど。」

「名前くらいしか・・・。」

「そうか、説明が難しいなあ。本当は何もかも中大兄皇子が牛耳ってたんだろうけど、中大兄皇子は天皇にはなかなかならなかったというか、なれなかったみたい。蘇我氏を滅ぼすのに惨いこともしてるし、国のトップに立つには差し障りがあったんだろうね。最後には国の危機というんで天皇になっちゃったけど。日本では、トップはお飾りで、実際の政治はその下の黒子が動かすっての、多いんだよね(ってか、ほとんどそうなんだけど)。」


歴史と現代

子どもたちの質問にこたえているうちに、歴史について述べているのか、今の日本の政治状況を語っているのか、混乱してきました。

もうすぐ解散、総選挙があるらしいのですが、どうなるんでしょうね。



science 案外知られていない理科のきまり


動物名・植物名はカタカナ表記

まず、中1の最初の授業で教えること。

理科では、動物名と植物名はカタカナで書くのがきまりです。
犬はイヌ、稲はイネです。
先週も、人のことをヒトと書いてありますがこれでいいのですか?という質問を受けましたが、人も動物の一種として扱うときはヒトが正解です。

【なぜ?を考察】将来、動物学、植物学を学ぶときの準備かもしれません。動物や植物の学名は、世界共通です。例えば、最近よくニュースで取り上げられている朱鷺(とき)、その学名がNipponia nipponであることは有名です。世界共通語なので、日本語で表すときは外来語扱いでカタカナで表記されます。イヌやイネは純粋な日本語で学名ではありませんが、動物学、植物学に準じて、カタカナ表記で統一しているのではないでしょうか。
また、カタカナで表記してあると、動物名、植物名であると推測できるという利点もあります。


数学は分数で、理科は小数で

10cmのひもを3等分したとします。数学では分数の10/3(3分の10)cmが正解で、割り切れないからといって3.333…cmと答えを書いたら笑われます。逆に理科だと分数を使うべきではありません。どこで四捨五入するかは問題で指定してあります(明示または他の数値から)が、3.3センチのほうが正解です(理科でも、3.333…はありえません)。
数学は分数優先で、小数は分数になおすのが原則です。
逆に理科では分数は使いません。小数しか使わないと言ってもよい。

理科の公式には分数で記述されるものが多くあります。例えば、電流を求める公式は、オームの法則だと電圧/抵抗です。公式は分数であっても、必ず電圧÷抵抗で計算して、答えは小数で書かなくてはいけません(割り切れないときでも概数の小数で表します)。

【なぜ?を考察】数学は理論上の正確さを尊ぶ学問です。あくまで理論の精密さが追求されます。曖昧な数字やおよその数であってはいけません。だから分数を使います。
理科は実験や観察を尊びます。例えば長さ、理科で扱う長さとは、実際にものさしで測った長さのことです。ものさしで測ったとき、3.3cmと読み取る人はいても10/3cmとみる人はいません。
だから、数学は分数優先、理科は小数絶対なのだと思います。


「大きい」「小さい」で全ての量を表す

理科では、いろいろな数量を表現する形容詞として、できるだけ「大きい」「小さい」を使います。
国語だと、長さは「長い」「短い」、面積は「広い」「狭い」、重さだと「重い」「軽い」ですが、理科では長さも面積も重さも「大きい」「小さい」と表現するのが普通です。「速さが大きい」などという表現は、国語としてはおかしな言い方ですが、理科では「速さが大きい、小さい」はおかしくありません。

【なぜ?を考察】私の脚の長さ、私は「長い」と思っていますが、子どもたちは脚の「短い」おっさんだと思っているかもしれません。つまり、国語で使う「広い」や「狭い」、「重い」や「軽い」は、判断する人の評価をふくんだ言い方、人によって見方がかわってもおかしくない表現です。そういう曖昧表現は理科には向きません。
数字が「大きい」か「小さい」か、客観的に評価できることだけが重要だから、極力「大きい」「小さい」の語を使うのでしょう。


「はたらき」の語で答えがわかる

理科の問題文中で、「このはたらきをなんというか?」という語があれば、答えは『呼吸』か『光合成』と思ってほぼ間違いはありません(植物の分野で、気孔がおこなう『蒸散』もまれに「はたらき」に含まれます)。
このことを知らないで悩んで質問をする人が多い。知っていれば悩まずにすみます。

【なぜ?を考察】動物、植物がおこなう活動に「はたらき」という語をあてるようにしたのでしょう。
動物、植物がおこなっているおもな活動には、呼吸、光合成(そして蒸散)しかありませんから、答えが決まってくるのはあたりまえといえばあたりまえです。


理科の世界、色は1色

ヨウ素溶液は青紫色にかわり、リトマスは赤と青、BTB溶液の変化は黄、緑、青、ベネジクト液は赤かっ色、酸化マグネシウムは白、酸化銅、酸化鉄の色は黒と、理科で出てくる色はただ1色しか認められません。
デンプンにヨウ素溶液をかけたときの変化した色は、人によっては黒っぽい青色とかいろいろ判断できそうですが、理科ではなぜか青紫色しか認められません。理科の世界での色の判断者は、超独裁者です。

【なぜ?を考察】人によって判断がかわるのはおかしいというのが理由でしょう。

しかし、これは学問の世界でたまにある、「王様は裸」のたぐいなのではないかと私は思っています。
最近は理科の実験重視ということで、実験で何色だったかを問う問題が入試でもよく出題されます。そして教育委員会の講評として、「生徒がまじめに実験に取り組んでいれば解ける基本的な問題である」なんて能書きが書いてあったりします。
だったら、実験で見たときに本人が思った「黒っぽい青」でもいいではないか、「青紫色」なんて結局机上の勉強で覚えているだけじゃん、てのが私の感想です。


追記:このエントリー(今日覚えたので早速使います、ブログでは記事のことをエントリーと呼ぶのだそうな、知らんかった)の【なぜ?を考察】は、すべて私の独断です。何かに書いてあったことではありません。ですから、私の無知による嘘も含まれている可能性があります。
誤りがあれば、識者よ、ご指摘ください。


Japanese 高校入試 国語(1)【漢字・対義語・四字熟語】


今日は国語の夏休み特別企画。入試によくでる漢字の問題を集めました。
国語クイズとして親子で正解数を競うのも面白いかもしれません。


入試によく出る「読み」を間違いやすい漢字…熟語60問

斡旋 意図 円滑 会釈 会得 完遂 遂行 精進 率直 引率

あっせん いと えんかつ えしゃく えとく かんすい すいこう しょうじん そっちょく いんそつ

流布 流転 解熱 解毒 漸次 暫時 普請 功徳 逐次 唯一

るふ るてん げねつ げどく ぜんじ ざんじ ふしん くどく ちくじ ゆいいつ

知己 建立 荘厳 添付 添削 類似 如実 柔和 既定 体裁

ちき こんりゅう そうごん てんぷ てんさく るいじ にょじつ にゅうわ きてい ていさい

出納 重宝 光明 遊説 発起 境内 真紅 暴露 風情 句読

すいとう ちょうほう こうみょう ゆうぜい ほっき けいだい しんく ぼくろ ふぜい くとう

久遠 成就 享受 虚偽 緩和 時雨 克服 措置 均衡 強情

くおん じょうじゅ きょうじゅ きょぎ かんわ しぐれ こくふく そち きんこう ごうじょう

執着 為替 頒布 赤銅 緑青 渋滞 示唆 折衷 平穏 安穏

しゅうちゃく かわせ はんぷ しゃくどう ろくしょう じゅうたい しさ せっちゅう へいおん あんのん


入試によく出る「読み」を間違いやすい漢字…訓読み39問

結う 省みる 省く 断つ 断る 著す 著しい 率いる 承る 繕う

ゆう かえりみる はぷく たつ ことわる あらわす いちじるしい ひきいる うけたまわる つくろう

携える 顧みる 競う 臨む 滞る 催す 促す 陥る 拒む 募る

たずさえる かえりみる きそう のぞむ とどこおる もよおす うながす おちいる こばむ つのる

戒める 潔い 穏やか 趣 試みる 快い 和らぐ 和む 専ら 担う

いましめる いさぎよい おだやか おもむき こころみる こころよい やわらぐ なごむ もっぱら になう

額 厳か 過ち 潜む 潤う 漂う 乏しい 赴く 健やか 

ひたい おごそか あやまち ひそむ うるおう ただよう とぽしい おもむく すこやか


筆順がよく出題される漢字8字

必 右 成 女 発 飛 衆 医


誤りやすい部首15問

(へん) 快 神 裸

りっしんべん しめすへん ころもへん

(つくり)列 郡 雄 願

りっとう おおざと ふるとり おおがい

(かんむり)発

はつがしら

(あし) 然

れっか(れんが)

(たれ) 厚 床 痛

がんだれ まだれ やまいだれ

(にょう)延

えんにょう

(かまえ)術 医

ぎょうがまえ(ゆきがまえ) かくしがまえ



よく出る対義語26組
(上下の熟語が対義語になっています)

積極 鈍感 真実 需要 慎重 反抗 自然 現実 集合 許可

消極 敏感 虚偽 供給 軽率 服従 人工 理想 解散 禁止

主観 悲観 平凡 絶対 偶然 精密 形式 創造 原因 生産

客観 楽観 非凡 相対 必然 粗雑 内容 模倣 結果 消費

破壊 一般 具体 総合 単純 困難

建設 特殊 抽象 分析 複雑 容易


よく出る四字熟語38問

「読み」と「書き取り」

異口同音 以心伝心 一日千秋 因果応報 我田引水

いくどうおん いしんでんしん いちじつせんしゅう いんがおうほう がでんいんすい

危機一髪 言語道断 自業自得 針小棒大 千変万化

ききいっぱつ ごんごどうだん じごうじとく しんしょうぼうだい せんペんばんか

大器晩成 単刀直入 傍若無人 本末転倒 無我夢中

たいきばんせい たんとうちょくにゅう ぼうじゃくぶじん ほんまつてんとう むがむちゅう

起承転結 疑心暗鬼 呉越同舟 東奔西走 温故知新

きしょうてんけつ ぎしんあんき ごえつどうしゅう とうほんせいそう おんこちしん

縦横無尽 一朝一夕 意味深長 空前絶後 五里霧中

じゅうおうむじん いっちょういっせき いみしんちょう くうぜんぜつご ごりむちゅう


千差万別 前代未聞 馬耳東風 付和雷同 臨機応変

せんさばんべつ ぜんだいみもん ばじとうふう ふわらいどう りんきおうへん

絶体絶命 取捨選択 支離滅裂 一期一会 四面楚歌

ぜったいぜつめい しゅしゃせんたく しりめつれつ いちごいちえ しめんそか

半信半疑 暗中模索 自画自賛

はんしんはんぎ あんちゅうもさく じがじさん


よく出る故事成語18問

「読み」と「意味」

烏合の衆 杞憂 画竜点晴 玉石混交 漁夫の利

うごうのしゅう きゆう がりょうてんせい ぎょくせきこんこう ぎょふのり

蛍雪の功 五十歩百歩 左遷 矛盾 蛇足

けいせつのこう ごじゅっぼひゃっぽ させん むじゅん だそく

羊頭狗肉 竜頭蛇尾 牛耳をとる 推敲 出藍の誉れ

ようとうくにく りゅうとうだび ぎゅうじをとる すいこう しゅつらんのほまれ

他山の石 背水の陣 春秋に富む

たざんのいし はいすいのじん しゅんじゅうにとむ


入試によく出る「漢字書き取り問題」97問

ふくざつ せんもん しょうたい しょうかい ようい

複雑 専門 招待 紹介 容易・用意

ゆうびん かてい きけん こんなん しゅうかん

郵便 仮定・過程 危険 困難 習慣・週刊

えんそう きたい こうか こうふん じゅんび

演奏 期待 効果・高価 興奮 準備

たいしょう てんらん おうふく かくちょう ぎゃく

対象・対称・対照 展覧 往復 拡張・格調 逆

そうぞう そんざい ひひょう めんみつ いんしょう

創造・想像 存在 批評 綿密 印象

かんさつ かんしん きゅうしゅう きんむ こうえん

観察 関心・感心・歓心 吸収 勤務 講演・公演・公園

こうせい しげん すいそく ぼうえき ほうふ

構成・後世・校正・更生 資源 推測 貿易 豊富 

いんさつ うちゅう かんせん きおく きぼ

印刷 宇宙 感染・幹線 記憶 規模

けんとう こうせき こしょう じょうたい ほうもん

検討・見当 功績 故障 状態 訪問

いがい かいてき かくにん きかい げんかく

意外・以外 快適 確認 機械・機会 厳格

こんざつ しゅうしょく せいこう たんじゅん みじゅく

混雑 修飾・就職 成功・精巧 単純 未熟

るいじ あずける ためる かりる かす

類似 預ける 貯める 借りる 貸す

いとなむ とどく そなえる あびる きざむ

営む 届く 備える・供える 浴びる 刻む 

おぎなう かんげい げんしょう こうかい じょこう

補う 歓迎 現象・減少 公開・後悔・航海 徐行

さいばい はかい ぎょうれつ つとめる すすめる

栽培 破壊 行列 勤める・努める・務める 勧める・薦める

はかる おさめる うつす あらわす ぼうがい

図る・測る・量る・計る 納める・治める・修める・収める 移す・写す・映す 表わす・
現わす・著す 妨害

きせつ しゅうかく かくとく ぎせい そしき

季節 収穫 獲得 犠牲 組織

あやまる おだやか かくす かいほう しじ

誤る・謝る 穏やか 隠す 開放・解放・快方・介抱 指示・支持

ついきゅう せいかく まさつ ていねい かんきょう

追求・追及・追究 正確・性格 摩擦 丁寧 環境

ふんいき ほしょう

雰囲気 保証・保障・補償



Japanese 単語・連体修飾語・連用修飾語


これっておかしくない?シリーズその1(国語文法編)

中学生になったばかりの子が国語嫌いになるきっかけの一つは、国語文法を習い始めることです。
ま、新しい分野を毛嫌いして勉強しないほうも悪いんですが、これはあまりにも子どもがかわいそうだと思われる事例も多々あります。


単語

中1の国語文法の冒頭はどの本を見ても、「文章・段落・文・文節・単語」です。この順に小さい単位になっていく、そこまではよい。

問題は最後の「単語」です。
単語は「言葉の最小の単位」と書いてありますが、要するに品詞が違えば別の単語なわけで、単語を理解しようと思えば、10個の品詞をある程度理解していないと、まず(というか絶対に)無理です。

「この文章の内容は見事だ」の「見事だ」が1つの単語で、「この文章の内容がわかった」の「わかった」は2つの単語であることなんて、さらに「わかった」を単語別に切ると「わかっ」と「た」であるなんて、小学校で名詞や動詞という言葉さえもほとんど習っていない中1の子にわかるはずがありません。

形容動詞というものがあること、「わかる」という動詞があって、さらに動詞は活用といって語尾が変化すること、その活用形の中に連用形と言われるものがあり、さらに連用形に「かっ」があること、これらのうち何一つ知らない子に単語とその区切り方を理解しろなんてのは土台無茶苦茶です。

ところが問題集には、単語の切れ目に線を引けなんてのがいきなり出てくる。
さらに驚くべきことに、単語が何個含まれる文か、などという問題を中1の1学期の定期テストで出題する先生さえいたりする。

まぐれあたり以外にどうやって正解しろというんでしょう。


連体修飾語・連用修飾語

怒りを抑えて気を取り直して文法書の次のページをめくったら、今度は「文節相互の関係」が出てきます。

主語述語の関係、並立の関係、補助の関係、ここまではよい。主語述語は小学校で習っているし、「並立」「補助」も、「並立」「補助」という漢字で意味を推測できるから何とかなります。

修飾被修飾の関係も、それだけだったらわかるように説明しようと思えばできる。

ところが学校の文法問題集を持参してテスト勉強をしている子が、「先生、わかりません。」と言って見せるのを覗いたら、連体修飾語と連用修飾語の違いがわからないと解けない問題が載っている。そりゃ、わからんわ。

さらに学校の先生が授業中説明されたのでしょう、赤字で連体修飾語、連用修飾語とメモったりしている。
体言も、用言も、全然習っていない子に連体修飾、連用修飾を教えて、この先生一体何を考えているんだろうと、顔には出さず心中で罵倒せずにはいられない(学校の先生の悪口を言っても子どもにとって何の益もないので、塾では学校の悪口は決して言いませんが)。

毎年、連体修飾、連用修飾をこの時期質問されるので、特定の本、特別の先生の話ではありません。この時期、全国あちこちで、中1の子が一斉に首をひねっているはずです。

「わからないのは、あなたたちの責任じゃないよ。」

(追記:『連体修飾語・連用修飾語』については、中学1年生でもわかってもらえるように、こちらで説明を加えました。ご覧ください。)


出版社にも言いたい

国語の副読本として『中学国文法』などと名づけられたテキストを学校に納入し、生徒全員に強制的に購入させている出版社にも言いたい。
学問的な体系はさておき、読まされる子どものことをもうちょっと考えて本を作っていただきたい。どの本も、みな同じような章立てで、代わりばえしない内容で、芸がなさすぎるのとちゃいますか?


English 1学期期末テストの英語、これで高得点


結構英語はまじめに勉強したはずなのに点数がとれない。
今日はそんな人のための処方箋を。
難しいことは一切なし、苦労ゼロで点数を伸ばす秘訣、英語ヴァージョンです。


中学1年生へ:大文字・コンマ・ピリオド

アルファベットと単語だけだった中間テストに対し、期末テストでは英語の文章が登場します。

テストが終わったときは「できた!」と喜んだ人が、返ってきた答案の予想以上の点の悪さに呆然。その原因は例外なく、ついやってしまう小さなミスです。

具体的には、文章の冒頭は大文字でないといけないのにうっかり小文字で書いたしまった、YesとNoの後のコンマを忘れてしまった、文末のピリオドを打ち忘れた、の中1『うっかり3点セット』です。

答えを書くときに、頭の中で常に「大文字」、「コンマ」、「ピリオド」と唱えておきましょう。
唱えるのは考えるのに邪魔だという人は、こたえを書くたびに「大文字」「コンマ」「ピリオド」を確認して、次の問題に進みましょう。
あるいは、全部解いた後もう一度、「大文字」「コンマ」「ピリオド」だけでも再確認しましょう。

これで、後悔の芽のほとんどは摘むことができます。


中学2年生へ:willの落とし穴

誰でも知っていると思われていることで、ほとんどの人が自信を持って答えられない、いくつかの事柄があります。

例えば、be動詞の意味。今までに習ったのは2つですが、言えますか?
1つは「〜です」で、もう1つは「〜がいる・〜がある」です。案外、後者が出てきません。

さらに、is(am)、areの意味とwas、wereの意味の違いは?
前者は「です」「いる・ある」、後者は「でした」「いた・あった」です。

中3の受験生でほとんど完璧な良くできる子が、和訳、英訳の問題でついつい落とすのがここです。徒然草だと『高名の木登り』、サッカーだとロスタイムの落とし穴。
難しいところは気が張っているので案外間違えません。誰でもできるはずの現在形と過去形の区別、あまりにも当たり前のことですが、簡単過ぎてその区別をうっかり見落とす人が多いのです。

対策としては、「」は過去形(英作文の問題)、過去形は「」(日本語訳の問題)と徹底する癖を普段からつけておくことです。

今回の試験範囲だと、ほとんどの人が未来形willの意味を意外にちゃんと覚えていません。
willの意味も2つですが、言えますか?

漠然と「〜するでしょう」だと思っている人が多い。
正しくは「〜するつもりだ」と「〜するでしょう」です。
主語が1人称IとWe、2人称Youだと、ほぼ「〜するつもりだ」です。「〜するつもりだ」が原則で、そう訳すとおかしいときだけが「〜するでしょう」、前者が原則だということを意識している人のほうが少ないのでご注意を。


中学3年生へ:現在完了形の訳し方

I have studied English for three years.
I have studied English since three years ago.
この2文はforとsinceが目印で、現在完了形の「継続用法」と言われるものです。

I have ever been to Kyoto three times.
I have never seen such a pretty girl.
これはever、neverが目印で、「経験用法」です。

I have just(あるいはalready) finished my homework.
こっちはjust(already)が目印の、「完了用法」、
He has gone to Amerika.
こちらはhave goneが決め手で、「結果用法」。
(最近の教科書では完了と結果のどちらかしか扱わなかったり、区別を曖昧にしたままのものもあります。)

以上、現在完了の4つの用法の訳し方が、きちんと分けて覚えられていますか?

継続用法は「ずっと〜している」、経験用法は「〜したことがある(ない)」、完了用法は「〜したところだ」、結果用法は「〜してしまった」が正解です。習い始めの最初から、目印になる単語を手がかりに明確に4つを区別し、きちんと訳し分けるようにしましょう。

4つもあって、複雑で覚えられないと思わないように。
全部でもたった4つしかない、しっかり覚えようと自覚して、「継続」ずっとしている〜、「経験」〜したことがある、「完了」〜したところだ、「結果」〜してしまった、と覚えきっておかないと、結局、現在完了形を最後まで理解できないままに終わってしまいます。


英語の基本とは

テスト前には、学校の問題集、プリント、塾のワークなどでみんながテスト勉強はしています。それらで練習したり、疑問文を作ったり、否定文にしたり、連語や重要表現を覚えたりは、ほとんどの人が済ませて、できるようになっています。差はつきません。

実は、一番の得点の差になってあらわれるのは、基本的は意味(訳し方)が本当にわかって問題を解いているのかどうかなのです。

よく「基本が大切」と言われますが、英語の場合の基本とは、自分は知っていると誰もが思っている英語の最も基本的な語の「意味」が、本当にわかっているかどうか、徹底できているかどうかだと私は思っています。


science 万物は流転する


(本日のこの項、理科にはなんの参考にもなりません。予めお断りしておきます。)

一昨日の、「理科の法則の法則」にお名前を使わせていただいた児玉先生に、氏名使用の許諾をお願いするメールを出しました。早速、ご快諾をいただきました。
以下の稿は先生の許諾メールへの私の返信です。


ブログって何?見たことがない、とのお言葉に対して

(ちなみに、先生は、関西の塾の人の中ではパソコンに最も堪能な方です。)
先生
私もブログについては(ついても)詳しくはありません。
昔のホームページが今はブログと理解しています。
日記との違いですが、同じとも違うとも言えそうです。
塾の人のブログを見ると、ただの日記が多いようです。
閲覧数の多いブログには、日記ではなくて読んでためになるものがあります。


ブログはしょっちゅう爆発するそうだが、とのお言葉に対して

あ、それと、ブログは「爆発」はしません(爆発なんかしたら、日本中のあちこちでパソコンの破片が飛び散って大変です)。
「炎上」です。

人の怒りをかうことを書いて、コメント欄に批判が集中することを言います。

私のブログには開設以来コメントはまだ1つも寄せられていません。「点火」もされていない状況です。
(最初にマッチを擦るってのは、いかがですか?)


白色矮星の爆発は安定の範疇をこえるかも、とのお言葉に対して

私も、先生が発見された「万物安定志向の原理」の記事を書いた際、銀河の爆発とかが反例としてちらっと頭に浮かびました。

しかし、児玉説は絶対的な真理のはず。

今考えている説明はこうです。

宇宙からすると私個人などは無以下の小さい存在です。
同じように、時間の進展も、恒星の死などは宇宙規模のこと、電磁誘導はちっぽけな私に該当する。
時間の経過として質的な差があるようにみえるが、さらに大きな存在から見ると、どっちもたいして違いがないのではないか。
大きな、元の安定に戻る過程であることに違いはないのではないのか。


こっちも知ったかぶりをしないと、と思って

もう1つ頭に浮かんだ児玉説への反証は、プトレマイオスだったかの言葉、「万物は流転する」です。
(調べたらヘラクレイトスでした。)

しかし、これも、反証たりえません。

自転車が走らないと倒れるように、自然は安定を求めて常に変化しようとする。
流転しつつ、流転するがゆえに安定する。
玄関先に止められたままの自転車はすぐに錆び朽ちます。
自転車は走っているときこそ幸せそうです。

走っていない自転車は自転車ではない。

そうだ、自転車は走ることで安定しているのだ!!

(すみません、ついつい興奮してしまいました。)

以上のように考えることで、さらに私は先生の御説への傾倒を強めたのでした。


黒色矮星の爆発について

宮田星のバンも、S1恒星、S2恒星の爆発に耐え忍んだ宮田星の、ご自身の安定を求めてのビッグなバンだったのではないか。宮田星も先生の説の手のひらで踊る孫悟空なのです。
(この部分、関西の塾団体関係者以外、意味不明。)


さらに先生からご教授いただいたことについて

先生の、宇宙のダークエネルギーのお話、ビッグバン以前は磁気力も静電気力も引力も1つであり、引力が別れたときにビッグバンが起こったとのお話、ありがたく、大変参考になりました。

(私は、人の話が全くチンプンカンプンのとき、「参考になった」という言葉を使います。)


結句

ということで、お名前の使用許諾をいただき、本当にありがとうございました。


lounge 知らぬ間に秀才になるための4つの心構え


学習は正しい姿勢で

成績のよい人で勉強をするときに姿勢の悪い人を、私は今まで見たことがありません。机に向かう姿勢の悪い人で成績を上げ続けた人も、かつて1人もいませんでした。
学習意欲は姿勢に表れます。逆もまた真(しん)なりで、姿勢を正せば、意欲が生まれます。


「なぜ」を常に考えて

算数・数学、理科で、じっくり考える前にあわてて計算、筆算をしようとする人がいますが、それでは絶対に学力は伸びません。急がば回れ。なぜそうなるのかをゆっくり考えて、先に式をきちんと書いて、方針を立ててから解き始めるべきです。

他の科目でも同様です。ただの暗記は力にはなりません。なぜなのかを常に考えた上で覚えていくことで、少しずつ、確実に、学力がついてくるのです。


字は濃く丁寧に、またいつも漢字で

一度に長時間の勉強をしたからといって、大きく成績が伸びることはまれです。日々のわずかな努力の差が積み重なって、大きな学力の差になって表れます。

例えば、国語以外の科目で、漢字で書けと指定されていなくてもきちんと漢字で書くように徹底する、それだけでおそらく3年もたてば偏差値は5ポイント違ってきます。また、数学だと、マイナスを濃くはっきりと書く癖をつけるだけで計算ミスは格段に減ります。

継続は力なり。小さなことの着実な積み重ねが最大の成果を生み出します。


ケアレスミスをしないための具体的な方法を工夫しよう

ミスをしないようにしようと意気込むだけではミスは減りません。文章題中の数字は四角で囲む、式は字をそろえて見直しがしやすいように書く、一問解き終えたら問題と答えの単位があっているかどうかだけでも確認する、などの具体的な工夫をして初めてミスを減らすことができます


science 理科の法則の法則


電磁誘導

中学2年生で習う単元『電流の利用』で電磁誘導を学習します。
コイルに磁石を近づけたり遠ざけたりしたとき、磁石の動きで起こる磁界の変化を妨げる向きに、コイルに電流が流れ磁界が発生する、これが電磁誘導です。

コイルを縦に置いて上の端に磁石のN極を近づけたとき、コイルの上端がN極になるようにコイルを電流が流れます。逆に、磁石のN極を遠ざけるときは、それを妨げるように(N極を引っ張るように)コイルの上端がS極になる向きに電流は流れます。

(余談:今の「ゆとり」の教科書だと、電磁誘導は習いますが、上に述べた電流の向きに関するきまり(レンツの法則)は知らなくてもよいことになっています。N極が近づいたとき電流がある方向に流れました、ではN極を遠ざけると電流の向きはどうなりますか?という形でしか出題されません。そんな、反対の向きに決まってるじゃないかと思わないように。これが「ゆとり教育」ですから。応用問題は、ではS極が遠ざかったらどちらの向きに流れるか?NとSで反対、近づくと遠ざかるで反対、反対の反対だから、答えは、もとの向きと同じが正解です。「反対の反対は賛成なのだ」のバカボンのパパの世界、教えていて空しくなります。)

話を本題に戻します。

電磁誘導が起こる理由(わけ)

電磁誘導の現象自体はわかるのですが、なぜそういう現象が起こるのか、磁界の変化を妨げるように磁力が発生する、その理由になっている自然の摂理とはなになのか、私はずっとそのことが疑問でした。

八尾市にある児玉塾の児玉先生は私の友人です。児玉先生は大阪大学の理学部そして基礎工学部大学院のご出身、理系の殿堂入りのような経歴の持ち主です。この人に聞くしかないと思って尋ねてみました。
児玉先生いわく、「僕も自信がないんだけど、一応こういう説明をしている。自然現象は『安定』を好む、つまり急激な変化があればそれを緩和することを自然は求めているのと違うかな。だから、磁界の変化が起こったときに、大急ぎでその変化を打ち消すような現象を起こして、もとに戻ろうとするんとちがうやろか。」

私は心底納得しました。

慣性の法則

すぐ頭に浮かんだのは、中3で習う『慣性の法則』です。「静止している物体はそのまま静止を続け、運動している物体はそのまま等速直線運動を続けようとする」。止まっている電車が急発進をすると乗っている人は(止まったままでいようとして)後ろに倒れる、逆に、走っている電車が急停車したら(運動し続けようとしていた)電車内の人は進行方向に倒れる。

この慣性の法則も、まさに自然現象が「安定」を求めているからこそ起こると思えば納得できると、私は児玉先生の説明にいたく感服しました。

理科の法則を説明する根本法則

自然は安定を求めている、変化を嫌っている、つまり、自然は保守派、なのです。

文系の私には、自然は変化を嫌う、これがいろいろな理科の法則の大本にある法則だとする説は非常に面白く思われます。

(余談2:児玉先生は去年、朝日放送の人気番組『探偵ナイトスクープ』にも出演されました。まったく数学のできない(おつりの計算もできない)成人女性2人の、短時間で計算ができるようになりたいという依頼を見事解決した塾の先生が児玉先生です。)


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